ユーロ圏の迷路 2013 3 30

 ユーロ圏では、まるで熱病にかかったように、
ひたすら緊縮財政を追求していますが、
それで、いったい何を目指しているのか。
 支出面から「名目GDP」を見れば、
名目GDPは、主に、3つの部門で構成されます。
つまり、「個人消費」、「民間投資」、「政府支出」で構成されるのです。
そこで、緊縮財政を続ければ、名目GDPは減少します。
 税収は、名目GDPに比例しますので、
名目GDPが減少すれば、当然のことながら、税収減となります。
 そうなると、財政が苦しくなりますが、
それが、ユーロ圏の目標でしょうか。
つまり、ユーロ圏の最終的な目標とは、財政悪化ですか。
 もちろん、緊縮財政でも、
大胆な規制緩和で、民間部門を刺激して、
民間主導の景気回復もあるでしょう。
 しかし、ユーロ圏からは、
緊縮財政の話は聞きますが、規制緩和の話はありません。
 だからこそ、なおさら、不思議に思います。
いったい、ユーロ圏は、何がやりたいのでしょうか。
 そのほかに考えられることは、
定期的に「ユーロ危機」を演出して、
ユーロ安によって、輸出主導で景気回復を図る方法です。
 しかし、これは、有力な輸出品目あれば可能な方法であり、
有力な輸出品目がない国は、かえって景気不振を招きます。















































































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